Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

METAL GEAR RISING REVENGEANCE 魅せる

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MGSに続いてプレイしてまいりました。

斬って奪って

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今作のゲームプレイは敵を正面からぶった切るアクションと極めて即席的なステルスが一体化した特異なものだ。プレイヤーは多くの場面で最初にステルスという選択が可能であり成功すれば敵の数を素早く減らせるし失敗しても特に支障なく通常通りの戦闘が始められる。雑魚戦においては敵を自由に切断できたり敵体内のエネルギーコアを奪うことで体力を全回復できたりするチートじみた能力のおかげで非常に速いテンポを構築している。

デメリットとしてカメラの制御が上手くいっていない。オプションのMap Orientationをマップ固定にすると多少マシになる。PC版の場合は改善するModもある。


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逆にボス戦となると気を抜いて入られなくなる。なかなか抜け出せないコンボをこれでもかと打ち込んでくる敵もいれば強大な体力を持ち凶悪なダメージを誇る攻撃を繰り出してくる敵もいる。1つ共通しているのが“汗を握らずにはいられない”素晴らしい難易度調整と、“ご褒美であるかのようなQTE”だ。最初は全く歯が立たずにいたボスを用意された様々な技で試し、攻撃パターンを覚えド派手なQETで倒したときの達成感は計り知れない。

魅せる演出

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今作のボスは全員がサイボーグであるため切り殺した後でも少しの間、無線での会話が可能である。今まで刃をぶつけ合っていた強敵が肉体を失い、放つ死の間際の言葉はムービーだけで語られた敵とは重みが違う。プレイヤーは敵の語る理想について真剣に考え吟味することとなる。

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国産の作品に多く見られるムービーとゲームプレイの落差はこの作品においても散見される。だがその欠点をもってしてもこの作品には上記の理由でムービーは必要だ。


ゲームプレイ面、演出面、ストーリー面全てにおいてハイレベルな水準を保った作品。プレイすべし。