Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

Battlefield Hardline エンターテイメント性の初開花

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警察と強盗の本気の殺し合いを描いた今作。マルチプレイの感想です。

エンターテイメントとしての改善

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今作は確実に従来のBFと比べてカジュアルになった。まず第一に各勢力が警察と強盗に分かれたことで、お互いの立場がミリオタでない自分にとってもハッキリと区別のつくものとなった。以前のBFシリーズでは人種で分けるという正直どっちでもよく見分けもつかないというものだった。立場が明確になった今作はそれだけで心の持ちようも違ってくるというものだ。

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ゲームプレイにはより大きなカジュアル化が施された。武器ごとの性能は一部分が突出して優秀であり今までのBFと比べると圧倒的に武器の個性が引き出されている。また通常の重火器によってビークルにダメージを与えられるようになった変更は射程距離内にいるにも関わらず無力であった、あの“謎の喪失感”を吹き飛ばしてくれた。

許された表現

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BF4のような、まじめ一直線の堅物のような世界観も大歓迎だが一つ問題があった。それは“AEDキル”や“リペアツール破壊工作”そして“C4突撃”のような世界観にそぐわないプレイができてしまっていたことだ。こんな矛盾が内在していてはBF4の雰囲気はぶち壊しだった。(それを助長するかのようなイースターエッグも気に食わなかった)

しかし今作、両陣営ともやること成すこと、はっちゃけている。強盗はバットでぶん殴ってくるし警官は「銃を捨てろ!」と叫びながら逃げる強盗の背中を鬼のように撃ちまくる。この世界観こそBFに必要であったものだ。Hardlineの世界観によっておバカプレイは赦されたのだ。

組み込まれた別ジャンル

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新ルールである“Hotwire”は革新的なプレイを生み出した。プレイヤーは特定の車両を一定のスピードで走行させ続けることでポイントを得る。ただ走るだけではなく敵をいかに避け振り切るか、といった思考が求められるのだが、これがシューティングとは全く違った面白さをはらんでいる。

車の挙動はBFシリーズのものを世襲しているものの“レースゲーム”といった全く新しい要素をシームレスに取り込んだゲームプレイには一見の価値がある。前述したカジュアル化に素晴らしくマッチしている点もよい。


BF4より好きです。キャンペーンに期待。