開発者Fish氏の破天荒な言動で何かと話題の絶えない今作ですが“日本のゲームは糞だ”というだけあって
素晴らしいゲーム内容でした。ただ開発者には“Vanquish”(自分が好きな和ゲー)を遊んでもらいたい。
まあ開発者が殺人鬼でも精神病患者であっても遊んで評価を下すのがゲーマーってものでしょう。
主人公は平面(2D)の世界に住むFEZ、ある日世界が立体(3D)であることに気づかされ
世界を救うキューブを集めるために不思議なキューブと共に旅に出る。
能力(2次元と3次元を移動)を得る前のFEZの頭には赤い帽子のようなものがなく、
周りの住民となんら変わらない見た目をしている、また文章量は多くないが最初から日本語に対応している。
能力を得る時の演出は秀逸で圧倒されるものがあった、伏線なども上手く滑り込ませており
ただ見るだけでなく何が起きているのか考える余裕も与えられたお手本のようなものだった。
世界が再起動して一番最初の場所に能力を得た状態で登場する、そこからまるっきり違った
世界を体験できるようになる、2Dのみでも操作したのでそのギャップも味わうことができる。
3Dも合わせた世界、いわゆる2.5D世界での操作を最初に開始した時は今までに無い、もしくは
長いあいだ忘れてしまっていたワクワクが胸の底から湧き上がってきた、間違いなく天才だと勝手に確信した。
インターフェイスや効果音、操作性なども非常に心地よく快適に遊べるだろう。
ただ放置してあるというバグに1度だけ起こってしまい非常に残念だった。
と、ここまでの説明でもどのような仕組みなのかは全く分からないのでここで単純な例を紹介。
3D視点で見るというのは具体的には4方向からものを見るということです。
例えばこのようにハシゴが二つありますが繋がっていないのでこのまま下に行くと落ちてしまいます。
そこで視点を(主人公から見て)正面にクルリと変えるとなんとハシゴがつながっているではありませんか。
とこのようなパズルのような感じにステージを利用して破片を集めていきます。
解いていてなるほど~、と感心させられるギミックや作りが多く、それに加え
和やかな雰囲気のおかげでパズルゲームが苦手な自分でもなんとか1つ1つ解いていっています。
ただ和やかすぎて眠いときは本当に寝てしまいそう、解けそうで解けないパズルを解いた時の
達成感は中々のもの、2の発売が中止したということですがなんとか続けてもらいたいと切実に思います。
Indie Game The MovieでもCoDは糞だとか言ってて大丈夫かこの人…と思った反面
ファンからの暴言を含む催促などに悩まされたエピソードなど、この人も苦労してるんだなー
と思うこともありました、これは持論ですが人は環境によって変えられるものだと考えています。
どうかしっかり休まれてまたゲーム業界を震撼させるような作品を作ってもらいたいものです。
ではまた~