昨年のE3で衝撃的なプレイ映像を見せつけ期待させられたものの日本ではおま国&CS機でも
日本語版は未発売、そして何よりレビューが60~70の超平凡な出来と評され皮肉にも作品のタイトルと
重なる形で忘却の果てに消えさったかわいそうな作品。
がしかし今回自分が3時間ほどプレイした中で叩き出た評価は60,70点なんかでは
到底収まるものではありませんでした。ちなみにトレードで3Keyでした。
舞台は超高度な発展を遂げ記憶のコントロールにまで手を伸ばした世界、記憶を他人と共有したり
寝たきりの患者への治療に使ったりと実にSFチック、その記憶を狙うのが今作の主人公が属す
“エロリスト”日本語化Modの方が洒落で入れたのかと疑いましたが公式でした。
主人公であるニリンは何らかの騒動の後、病人として捕らえられ記憶の削除を試みられるが、
記憶が完全に消えることはなかった。自分の記憶を取り戻し本来の自分へと戻ることを目的に
同じエロリストだったというエッジの言われるがままに道を進めていく。
高度な文明の発達には付き物の貧富の差ですが、この作品ではかなり極端に描写されています。
地下から流れてくる廃人を拾って仲間とし平民を襲う貧民、召使いロボットに全てを任せる富民。
それらが隣接する街並みは圧巻、細かく描写される徹底的なデジタル化は近い未来を見ているよう。
肝心の戦闘部分ですがオリジナルのコンボを作成できると銘打っておきながらも実際は決められたコマンドに
任意の特殊効果を付属させられるだけなのでカスタマイズ性はほぼ皆無に感じました。
またBatmanシリーズでお馴染みのFree-Flowシステムを取り入れながらも、いわゆる必殺技時以外はコンボが
続けられず少々テンポの悪い戦闘になりがち、やれる時にやれることをやらされているという印象が大きい。
意外にもキャラクター達の個性は豊かで見ていて楽しいやり取りも少なくはない。
雰囲気のあるグラフィックで構成される演出は目を見張るものが有り視覚的にはこれ以上ないほど楽しめる。
一番の話題となった記憶の書き換えは先ほど挙げたBatmanの捜査シーンに通ずる箇所はありますが
それほど単純なものでなくなかなか試行錯誤させられました、トライ&エラーで少しづつ答えに
近づいていくパズルゲーム的な感覚が心地よい休憩的な要素でした。
個人的には作りこまれた世界観と妙に耳に残る独特のBGMが最高に心地よくかなり気に入っています。
ストーリーとしても“正しいものは何ぞや”というテーマを面白い観点から見つめているのが興味深い。
おま国カプコムの作品なんて…と思うかもしれませんが、そんな理由でこれをプレイしないのは少々
もったいないと自分は思います、トレードなら相手方は既に買ってるし多少はね
ではまた~