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Bioshock Infiniteをプレイ8 Burial at Sea EP2

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先日26日に解禁されたBioshock Infinite最後のDLC、Burial at Sea EP2をプレイしてまいりました。

クリア時間は4.5時間ほど、毎度のことながら圧倒的な没入感で一気にクリアしてしまいました。

全ては繋がりBioshock自体の終焉を色濃く感じさせる、そんな内容でした。

まずはゲームプレイヤーについて、今DLCでは本編主人公であるブッカーにひょこひょこついて行き

命じられるがままにティアを開きサポートに徹していたエリザベスが操作キャラでありプレイヤーの目となります。

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序盤は本編でもEP1でもそうだったように戦闘も狂人も存在しない観光ゾーンを楽しめます。

パリと取れる風景で挨拶を交わす街の人、演奏を楽しむ紳士たち、辺りを駆け回る子供達。

まるで誰かが思い描いたような理想が集まる空間。それとの別れを惜しむようにゆっくりゆっくり進んでいく。

不意に一人の少女が道を塞ぐ、少女は風で飛ばされた風船を追う、エリザベスは何かを思い出したかのように

その少女を追いかける、気がつけば辺りは暗く黒く染まり厚い雲に覆われる、追いかけた先にあったもの

エリザベスに全てを思い出させその意識をラプチャーへと突き落としていく。

そんな訳で舞台は再びラプチャーへと転換します、エリザベスはリトルシスターと化した

サリーを人質に取られアトラスとライアンとの抗争に巻き込まれます。

あらすじはこんなところにしておいて、お次はゲームプレイについて。なんらかの干渉を受けてかエリザベスの

能力は酷く劣りザコスプライサーの殴打でさえ瀕死になってしまいます、そこで今回推奨されるプレイスタイルは

シリーズ初と言っても良さそうなステルス主体で構成されています。透視ビガー、ステルス近接攻撃、ボウガンと

多くの要素がステルスを支えます。よくできているとは思いますがやはりBioshockでのステルスは以前から

戦闘がカジュアルでAIがお馬鹿だっただけにどうしても不自然で滑稽な場面が出てきてしまうのが残念。

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エリザベスお得意のロックピックは従来のハッキングシステムに置き換えられ存在しています。

ロックピック数がガチガチに制限されていた本編とは異なり自動販売機でも買えたりするので

使わない方が良かった…と後悔するような無駄なドアも少なからず存在します。

ただ今度はお金がかなり貴重なので下手に買い物ができません、どうしても余裕のある体験を楽しみたい

という方は魅惑のビガーで自動販売機を誘惑しましょう、きっと上手くいくでしょう。

ロケーションの移り変わり、多様性はシリーズを通して学んだことがフルに活用されラプチャーでの景観も

損ねずに新たな体験を提供してくれています。スカイフックを利用して飛び回れる開けたラプチャー

というのは違和感が無いといえば嘘になりますがInfiniteとの融合が成したものです。

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シリーズを通してみて

Burial at Seaを含む全てのBioshockコンテンツをクリアし頭に浮かんだことは評価だとか出来だとかいう

(この作品においては)つまらないことではなく「ああ、シリーズが終わってしまうのか…」という喪失感でした。

こんな素晴らしい作品にはあと何年待てば出会えるのだろう、とも考えてしまっていました。

それはBioshockの終わりが美しく何も残すことなく消えていったからです。

まだまだ考察という余地はいくらでも残されていますが自分の中で確かにBioshockの終わり感じたのです。

しかしこの作品を通して得た“体験”は消えることはありません、これからもずっと