Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES ここにもナラティブ

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MGSシリーズはほとんどプレイしたことが無いためストーリーはさっぱりでステルスも苦手なので避けていましたが今回、PC版が出たということでプレイしてまいりました。

重厚(と思われる)ストーリー

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これまでのストーリーを全11ページにわたっての説明するという項目があったが正直チンプンカンプンで壮大なネタバレをされた、といった印象しかなかった。ただゲームプレイを進めていく中でもその綿密な世界観だけはハッキリと伝わってくる。非常に先が気になるとともに、それ以前の物語も知りたくなった。映像化なんかしてくれると嬉しいのだが。

寛容なステルスとその先

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敵に発見されればスローモーションが発生し、相手が一人であれば格闘で圧倒、いざ見つかっても広大なフィールドに配置された隠れる気ゼロの兵器で大暴れできる。それが今作のスタンスなのだろう。もちろんステルス状態を保つのが好ましいのは言うまでもないが活動的で結構な距離からも視認が可能であり仲間と連携をとってくる多数のAIたちの前でのステルスは難しい。

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しかし一度ボロボロの状態でメインミッションをクリアし、おまけ程度と思っていたミッションをこなしていくと状況はかなり変わってくる。敵の動きや配置、アイテムの在り処、ガジェットの有効的な活用方法などプレイするごとに分かってくる。この充実感は最近の作品にはなかなか無い類のものだ。プレイヤーは技術的にどんどん向上していくスネークに自身を投影する。これこそゲームならではの“ナラティブ”の一つではないだろうか。