Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

One Finger Death Punch 僕らはいったい何を見ていたんだろう

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左右から迫ってくる棒人間を2つのボタンのみで撃退するだけの作品。定価500円也

QTEの1つの完成形

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今作のゲームプレイは実にシンプル。射程圏内に敵が入ってきた瞬間にその方向に対応したキーを押すだけ。一撃で倒すことができる通常の敵に加えて、複数回の入力が必要な敵、コマンドバトルが展開される敵などが登場。たびたびド派手な演出が施されまさに“常時QTE”といっても過言ではない賑やかさだ。QTEと言うと“害悪な要素”であると断言されているが今作のそれはQTEというのを忘れさせるほどのテンポを持ちプレイヤーの目を画面に釘付けにさせる。

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確かにプレイヤーの技術の向上の余地は狭く記事に書くことが特に残っていないほど単調なゲームプレイだがこの作品に注目しない理由は無い。こんなにも革新的で純粋に楽しい作品をなぜ自分は全く知らなかったのだろうか。インディーゲームに対して求める要素が狭すぎるのではないだろうか。奇抜な作品ばかりに目が行っているのではないだろうか。少なくともこの作品に対しては適正な評価が下されているとは思えない。