Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

Grand Theft Auto V 僕の考えた最強のMod

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プレイヤーをイラつかせる舞台

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GTAをプレイするとなれば誰もが一度は“善人プレイ”ならぬ交通ルールを遵守する“常識人プレイ”を試みるだろう。しかし、しばらくして気づくだろうシンプルに「信号機多すぎね?」「点滅の間隔短すぎね?」と。そう、この街の交通事情は正に最悪で現実と同じ(またはそれ以上の)時間なんか消費していられないプレイヤーから、“常識人プレイ”という選択肢を廃す。それだけでなく意図的にプレイヤーへフラストレーションを与え暴力性を引き出し“爆走プレイ”を推奨する意図も簡単に見えてくる。

大切なのはそうなった結果、それがこの作品にどのようなネガティブな影響を与えるかだ。この作品のプレイ時間の大半を占めるのがズバリ“車またはバイクでの移動”である。そして先ほど挙げた“プレイヤーをイラつかせる舞台”はプレイヤーの移動方法の多様性を奪い、それだけでなく一元化してしまった。つまり我らプレイヤーはこのクソ長いプレイ時間の大半を同じことをして過ごしているのだ。

もちろんこの重大すぎる欠点を以ってしてもプレイの継続が実現しているのは雄大な自然や個性的な街並み、そしてそこに内在する昼夜、天候の変化、という素晴らしいビジュアル的な要素のおかげである。

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つまり必要なModは

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ただ信号機を減らし点滅の間隔を長くしてもらえれば交通の流動化は容易である。そういうModが欲しい。

体裁は“僕の考えた最強のMod”だが実際はチヤホヤされまくり、大正義となったGTA Vの根本的な欠如の暴露である。なぜつまらないのかという事について思考停止して寝落ちしながらも、ただただボーっとプレイするよりはマシであると思う。


※最もこの作品はあまりに巨大すぎて、さあ語ろうとなった時にそこまで手が回らず一部だけ褒めて終わり、となるのも納得できる。だからこそ、このブログでは各要素について記事を書こうと考えているが。こんな作品を制覇できたらそれは本当に凄いことなので、あくまで目標で…