Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

3つのPerceptio 視覚 知覚 聴覚

Perceptionとは一般的に認識をあらわす名詞である。そんな認識をテーマとし、そのまま題名としてしまった3つのゲームをご紹介。見つけた経緯としては最後に紹介する「Perception」のデモを探し回っていると全く違う2つの作品を発見してしまった感じです。ちなみに全て一人称視点のホラー作品です。

1.Perception 視覚

Perception 2015-06-01 20-52-54-227

第一のPerceptionは視覚に焦点を当ててきました。プレイヤーは一人称視点で無機質な密閉された空間をただただ進みます。プレイヤーがラリっているのか部屋自体が歪んでいるのかは定かではありませんが、ドアを開けるたびに床が傾いたり視点が遥か彼方に飛んでいってしまったり視覚に変化が生じます。一度だけビクッとさせられましたがクリアまで2分程度だったので何がしたいのかは不明なまま。続報は途絶えこのまま闇に消えるのでしょう…

Moddb Perception Alpha

2.Perception 敵の知覚

Perception 2015-06-01 21-13-07-038

第二のPerceptionは鍵などの先に進むためのアイテムを探し進んでいくベーシックなアドベンチャーゲーム。今作には触れると死ぬ(と思われる)敵との接触が二回用意されており二回目の接触時にその正体がプレイヤーに認識される。5分ほどのプレイでここまでプレイヤーを誘導する技術はプレイしていて驚かされた。またビジュアル面やサウンド面など予想外にクオリティが高いのも気に入った。 Moddb Perception

Perception 2015-06-01 21-05-03-349

活字体で表示してくれえ…

3.Perception 聴覚で視る

最後のPerceptionは本命。目の見えない女性を主人公とした作品。視覚の代わりに聴覚が発達した彼女は音源を中心に周りの状況を“視る”ことができ、それがプレイヤーへ視覚と言う形で伝えられる、という上手く料理できれば素晴らしいホラーへと昇華できそうな要素を持ったゲームである。残念ながらDemoはまだ配信されておらず、それどころか絶賛Kickstarterキャンペーン中である。プレイ動画はあったので貼っておきます。Kickstarter Perception


Perceptionの一単語だけで、これだけの広がりを見せるのにもかかわらず全ての作品が一人称ホラーというのは面白いですね。思うに娯楽の世界では、認識すること=未知を認識すること、というひねくれもののような発想が定着しているように思えます。またホラーは非日常が主ですから尚更ですね。