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Grand Theft Auto V 疑いようのない不道徳ゲーム

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Grand Theft Auto Vクリアしました。プレイ時間は38時間。中盤あたりからはメインミッションに専念しました。 ※ネタバレ注意

圧倒的な悪、しかし正義

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これは、GTA Vという作品を締めくくるプレイヤーが操作をする最後のシーンである。何をしているのかというと“トランクに敵の親玉が入った車を入水させている”のである。その後ほのぼのトーク「俺たちは平和な日常に戻るぜ」である。もう普通に考えれば人間のクズである。

しかし “どうしようもなく理性の足らない中年親父達”“頭の悪い相棒気取り”に40時間近く振り回され“気に入らないやつはぶっ殺す”という手段が最善であると植えつけられたプレイヤーにまとまな判断力は残されていない。大団円にふさわしいエンディングだと納得するだろう。

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別に“暴力ゲームが与える影響”なんてものについて語るつもりはないが今作は誰が見ても立派な不道徳的で好ましくないゲームだ。個人的にはエンディングの捻りのなさから発生した不満だが。

しかし最高級、傷一つナシ

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いろいろ不満を述べたがゲームプレイ(ミッション)は正に最高の質を保っている。各キャラクターがソロで動くミッションも、もちろん素晴らしいのだが今作の魅力はやはり操作キャラクターのスイッチにあるだろう。

同じ場にいる3人を入れ替えながらのプレイは今まで体感し得なかった流動的なプレイ、演出を実現した。スイッチが多用されるまでの基盤として各キャラクターの個性を爆発させたエピソードを用意したのも絶対に失敗の許されない超大作のプライドを見た。

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最後にこんな綺麗な画、見せられちゃうと正直どうでもよくなるんだけどね