Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

SS12 積みゲーへの抵抗

バンドルで増えたとはいえインストールもせずに腐らせるのは勿体無いと適当に選んだ作品を遊んでみました。

相棒の死体を越えてゆきたい “Man Hunter”

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Man Hunterは一昔前の名作FPSのようなグラフィックを装ったクソゲーだ。射撃感はCoDシリーズに酷似しており今作最大にして唯一の「QSができる」という魅力を持っている。しかし射撃音やリロード音はモーションに置き去りにされるし役に立たない相棒は勝手に射線上にその身を惜しげなく差し出しプレイヤーをゲームオーバーへと陥れる。そんな理不尽極まりないプレイの評価をさらに下げるのがダッシュ時の異様なカメラの揺れである。Portalでも酔わなかった自分だが今作をもって初めてFPSで酔いを経験してしまった。今作はクソゲーに挑む強い精神と共に強い三半規管が求められる。

救世主は求めていない “Meltdown”

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MeltDownは見下ろし視点のアクション作品であり常に4人Coopが可能な状態となっている。威力の高い近接攻撃と個性的な銃を組み合わせて戦う今作のプレイはCoopという要素によってさらに単調なものへと変わる。言うなれば落ちているコインの奪い合いという表現が当てはまる。さらに自分の場合は乱入してきたプレイヤーが自分がまだ買えなかった威力がインフレした武器を使っていたせいで余計に白けさせられた。

フォントの海をゆけ “Type Rider”

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今作は古代の壁画に始まるフォントの歴史をたどるアクションゲームである。2つの黒点くんがプレイヤーの分身でありパズルを解いたり危険を回避しながら徐々に進化していくフォントの軌跡を転がる。2015-08-05_00011.jpg

今作の魅力はなんといってもこの透き通るようなビジュアルだ。フォントの上を転がると言うだけでオシャレだというのに道中に登場するオブジェクトたちの質感はガラスであれば清涼感を、インクであれば粘性を見事に表現している。フォントの返還自体に興味があるなら楽しいゲームプレイが待っているだろう。