Steamでも見かけるようになった美少女をサムネイルとした作品。このNarcissuもその類のものでしたが
いわゆるノベルゲー、そして無料ということだったので軽い気持ちで初めてみたのですが思った以上に
惹き込まれ結局クリアしてしまったということで感想をば、クリア時間は3.5時間ほど。
先程も述べたようにジャンルはノベルゲーとなっていますのでマウスをカチカチするかキーをポチポチするのみ。
開発者の意向が“ノベルゲームには声も絵もいらないのではないか”という少し変わったもので立ち絵はもちろん
背景さも極限に抑えられており基本的に文字と白か黒に染まった画面のみ。
ムハハなハーレム物をお望みの方には残念ですがこのNarcissuという作品は
ホスピスという終末期ケアを行なう場所で死を待つ人間の物語であり主人公(視点)やその周りの人間も
短期間のうちに死んでしまうという前提でゲームは進んでいきます。
視点と時間軸を変えNarcissuはSide 2ndへ進みます(完結となる3はSteamには無し)
共通しているのは“病院を抜け出した後に減り続ける所持金”や“死ぬまでにしたい10のこと”など
主人公が末期患者であることだけでも抑えられない焦燥感を感じるというのに数字という形で
視覚化されたリミットを突きつけられ焦燥感は増す。プレイヤーは常に死を意識させられる。
多くの事柄をテーマとして扱っているように感じます。“自殺”“残される人間”“神の存在”“正しさとは”…
内容が重いだけに簡単にはおすすめできませんが自分が投げずにクリアした初めてのノベル作品です。
ただ投げなかったというよりはゲームを進めることによって生まれる焦燥感を抑えるために半ば強制的に
ゲームをクリアさせられたのかもしれません、BGMや主題歌が素晴らしいのでサントラを買おう(ステマ)
ではまた~