RYSEのネタバレ有りのSSとストーリーについて書きます。
今作の視覚的魅力は圧倒的なグラフィックとその上に成り立つ演出、そしてロケーションの豊富さである。SSと実際にプレイしてみるのでは特にこの作品では全く違うが魅力的なシーンを自己満足のために貼らせていただく。こんな素晴らしいSSを撮っても晒す機会がないと言うのは非常に惜しい。
主人公は父親の“ローマを守れ”という遺言に従うことで“ローマの英雄”から全ローマ民を敵に回す悪魔“Democles”へと、その身を堕とす。また愛の芽生えた部族側の女性を殺すことも厭わなかった。彼の行動は確固たる意思に基づき結果的に暴君ネロを殺すことで達成された。ここまでならば万々歳の展開である。しかし物語はここで別の側面を見せる。
女神がもう一人の神に冗談っぽく告げる「私の勝ちですね」男は悔しそうにその場を立ち去る。ここで思い出されるのは主人子が何度も女神に助けられ導かれていた、ということだ。つまりこれは神々の争いであった。最後に見せる女神の笑顔には従属の末に死に絶えた主人公への感謝の念など微塵に感じさせずそこにはただ満足の念だけがあった。これが神ゲーたる所以である。