Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

CoD AW 現代FPS 至高のキャンペーン

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CoD AWのキャンペーンはマルチプレイヤーに傾倒していた自分にシングルプレイの素晴らしさを思い起こさせる力を持った非常に良い作品であった。TITANFALLやWatch Dogsなどに見られる“シングルとマルチの融合”を一刀両断する作りにはCoDシリーズという老舗の意地を感じる。

見える楽しみ

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今作のプレイを始めればその圧倒的なクオリティで描かれた世界に驚かされるだろう。描写されるオブジェクトの数は計り知れず人物であれエフェクトであれ生き生きとプレイヤーにその存在を主張する。そんなシーンがジェットコースターのように過ぎていく体験は贅沢極まりない。

そのグラフィックの水準は世間での“CoDは使いまわしである”という話を一蹴する程度には達している。が大衆は盲目なのか、はたまた映画と間違ってプレイしてしまったのか、こっちが驚くほど言及されていない。

せっかくなのでハッキリ言わせてもらうがCoD AWのグラフィックは現存するゲーム作品の中でもトップクラスのものである。この点をあまり宣伝していないにも関わらずこの結果を出せると言うのはチョットかっこいいんじゃないだろうか。

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需要と合理的なプレイへの答えは“未来”

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CoD AWのキャンペーンでは主に“自由度”に焦点が当てられた。

自由度と言うとSkyrimなどの放任主義的なオープンワールドが思い浮かべられるが今作の自由度はむしろ、その対極に位置する。戦闘する場所やタイミングは完全に決められておりプレイヤーはそれに従う外ない。これだけ聞けば“なんて退屈な作品だ”と思うのは仕方の無いことだ。(実際そういった声は旧作で散々聞いた)

しかしそれらの不満は“選択肢の増加”によって格段に改善された。マップは広く機動力も向上し自由な角度からの攻撃が可能となった。さらに投げ物の能力をその場で好きに変化させられる点や敵を怯ませるスーツの能力など気づけば多くの新要素に囲まれている。しかし真に驚愕すべきはそれらの変化をバランスを崩さずに実現できたこの作品の懐の広さである。

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かくしてCoDに望まれた“マンネリ打開”は見事に達成された。ここで気がつくのが“未来CoD”を生んだのはユーザーの悲願の達成(=マンネリ打開)であった、ということだ。“マンネリは打開し未来はやめろ”というのがCoDユーザーの主張だが、どちらかに絞らざるを得ないと言うことに気がついただろう。

まとめ

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以上のことより今作CoD AWは視覚的にもプレイ面においても革新的な偉業を達成した。否が応でも感じる“次世代”の感覚は正に必見である。