『Layers of Fear 2』は自分にとって奇妙な作品だった。現実感のないクルーズ船を性別すらよくわからない主人公の視点で彷徨い、なにか情報の断片のようなものを見ていく。映画を題材にしたウォーキングシミュレターだ。クリア後解説を読んで初めてストーリーの全体像を把握できたくらいなので、僕にとってこの作品の良さは物語にはなかった。
この作品の良さはビジュアルだ。一つ一つのオブジェクトはそれこそ実写の映画に出てきても違和感のないほど作りこまれている。
加えて随所に名作映画のオマージュが散りばめられている。これらはストーリーに関係があるのか?と余計にプレイヤーを混乱させる結果になっているが、目は楽しい。この記事では『Layers of Fear 2』をまとまった一つの作品としてみるのではなく、あくまでシーンという断片が集まった作品として見ていきたい。
具体的には私が推測できたかぎりのゲーム内のオマージュを作品名と共に挙げていきたい。
まだまだあったり、間違っていたりもするかもしれませんがとりあえずここまでで。分かり次第追加していくかもしれません。
個人的な映画の趣味の話をすると綻びのない綺麗にまとまった作品よりも、一シーンでも素晴らしい構図や演出が含まれる作品が好きなので『Layers of Fear 2』はかなり自分好みの作品でした。名シーン集として楽しみました。