Game Mediation

PCゲーム、3DCG、哲学など

“CoDオワコン説”について

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前の年のこの時期に同じような画像を貼った気がしてなりませんがそこは察してください。

さて今回「Call of Duty Advanced Warfare」を予約して舞い上がって記事を書いたわけですが

どうにも周りの反応はいわゆる普通のゲームを予約した時とは様子が違います。

それはゲーマーなら誰でも肌で感じている“CoD オワコン説”(事実は別として雰囲気)が根幹にあります。

ではCoDが“オワコン”と言われるに至った理由はなんなのでしょうか。

1,過去作とのギャップ

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A「過去の栄光はいったいどこへ…」 B「そんなもの本当にあったのかな?」

Call of Dutyというシリーズのマルチプレイヤーは基本的に長期的に遊べるような作りやコンテンツを

用意しています。そんな慣れ親しんだ作品から突然CoDを名乗った開発が別のゲームが出てくれば

誰だって辟易しかねませんね。そのごく自然な拒絶が昨今のCoDオワコン論に加担していることは

ほぼ間違いないでしょう。例えばCoD 4のマルチが評価された点は大まかに

“シンプルなルールと優れたゲームバランス” “個人の技術に依存する部分が大きい”といった2点。

対して酷評を受けたMW3の評価点は“初心者救済の手段が用意されたカジュアルさ”にあります。

これを裏返してしまうとCoD 4の利点2つを潰してしまうものですね。つまりCoD 4とMW3は開発は

同じであるものの全く違ったコンセプトを掲げて作られた作品なのです。

同じような作品を期待していて全く違ったものをプレイすれば当然評価はいいものにはなりませんし

一部のユーザーは“開発はニーズを理解していない”と言っているでしょう。

しかし実際のところは“ユーザーがコンセプトを理解していない”のではないでしょうか。

CoDは毎年ニーズが一致しなかったユーザーによって“シリーズの転換”が求められています。

そしてCoDは苦渋の策として開発を複数に分けるという体制にたどり着きました。

この試み、今回3つに別れた時点で初めての作品となるので何とも言えませんが少なくとも

Infinity WardとTreyarchでのローテーションは良い結果を生み出しました。

まとめると

広くなりすぎた層のユーザー全員に合うCoDなんて金輪際出ない。

どんな評価を受けた作品でも一定数ニーズが合うor合わないユーザーは出ている。

CoDは獲得したユーザーを一片も捨てないような開発、ニーズの模索をしている。

ということで1つ

2,プレイ層の増加による弊害

平たく言えば“マナーの守れない低年齢層が増えた”ということ。

誹謗中傷チャットに暴言VC、ラブレター(隠語)…など動画サイトで晒される例も少なくありません。

一時は公式の大会でもそういった騒動があったとかでブランドイメージも低下する一方です。

低年齢層が所持しにくいPC版でも絶対数は少ないものの他のPvP作品と比べると段違いに多いです。

そんな切っても切り離せない問題にウンザリして“オワコン”と囁かれるのはなんだか寂しいことでもあり

至極当然なことのようにも思えます。VCは切ってもチャットはいやでも目にとまりますしね。

辟。鬘契convert_20140829162934

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3,開発チームの質の低下

1で“コンセプトを理解してないユーザーが悪いんだよバカ”的なことを書きましたが当然開発の側の

落ち度も“CoDオワコン説”には多分に関わっています(というかメイン)。

自分がこの理由を実感したのはこの記事を書くためにInfinity Wardの主要なメンバーが

抜ける前の最後の作品と知られるCoD MW2と抜けた後にSledgehammerと共同で製作したMW3を

比較してプレイしてみたときでした。

MW3のDLCとして復活したMW2のマップ“Terminal”で遊んだ時に

ハッキリ分かりました。具体的に言いますとMW3にはMW2と比べて全体的に(武器やパークの)

バランスが崩壊してしまっています。新たな試みとして導入されたサポートキルストリークは初心者救済を

超えて常時UAV地獄を作り出しMWシリーズの特徴である速いゲーム展開はプレイヤーのもっさり動作により

破壊されバランスのとれていない強武器によって悪い形で再構築されています。

とにかく今までは実現しておりユーザーに求められ続けていたものをぶち壊してしまったのです。

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何が原因であるかは少し考えれば予想がつきます。有力な開発者はどこかへ行ってしまいCoDという

余りに大きな看板を背負わされた残党IW。Sledgehammerに助けを求めるのもわかる気がします。

しかしユーザーはお客様であり彼らの厳しい批判に対抗できるはずもありません。ああ…哀れで非力なIW

その不名誉な評価は2年の時を経たGhostsにより如実に現れてしまいました。救いはないんですか?

Treyarchに関しては個人的に頑張ってると思います、いやホント

終わりに

時間をかけた割には適当に思いついたことを書き散らした雑多な内容になってしまいましたが“CoDは至高!”

なんていうゲーマーにあるまじき思考停止した意見ではありませんので他にご意見などありましたら

反応して吸収していく次第であります。

ただSledgehammerの新作はともかく3つの開発で回していくという案はボロボロになったIWの再生には

いいんじゃないでしょうか。個人的にはCoD“ユーザーの意見を聞く”というよりも“俺が流行りを作り出す”

といった極めて能動的な開発スタイルな気がします。いつかユーザーが考えにも及ばなかった形で

成功して欲しいものです。

ではまた~